ValiDataL®ベンチマークの特徴

●ValiDataL®ベンチマークはアンケートやヒアリング等を中心とした評価付けを行うものではありません。ITIL®等に蓄積されたインシデントデータを中心とした「事実情報」に基づいたベンチマークを行います。

●情報システムのベンチマーキング手法としてよくあるのは、評価を行う専門家が実際に情報システムの運営を行っている管理者等に数百を超える質問を行い、その回答に基づき評点化するものです。

●評価をする専門家の考え方の違いや、情報システム部門のどのポジションの人にヒアリングするかによって評点のブレが大きく出てしまう可能性があります。さらに数百の質問に回答していくには回答者側に多大かつ長期にわたる労力を強いることになります。

●このような評価で社内報告をした場合に、その妥当性についての議論になってしまうことが多いようです。

●ValiDataL®ベンチマークはこのような定性的要素を排除した、日々の情報システム運営のデータから自社運営の他社群との位置関係、つまりポジションを指し示す手法です。同じ基準で他社群と「定量的」に比較するのが大きな特徴です。

●更にValiDataL®ベンチマークでは情報システム運営の分野、対応の種別毎の他社群との比較が可能です。通常、企業の情報システムはサーバ―やホストなどデータセンター系の運用もあればPC、ヘルプデスクなどエンドポイント系のサービスもあります。ネットワークやアプリケーションの運用など含め多岐にわたるものです。情報システムをサービスとしてみなす場合、これら個々の最適化だけではなく、いかにバランスがとれた運営であるかも重要になってきます。

●データセンター系の自動化などに多大な投資をしているのに、ユーザからのPCに関わるサービス要求は紙でハンドリングされている、など近代的な部分と原始的な部分が混在していることが良くあります。自社は他社群に比べ、どの分野が強く、どの分野が弱いのか。また障害対応やサービス要求、イベント対応などの種別でどれが弱いのか。ValiDataL®ベンチマークはそのような細分化された部分での評価を行うことができます。

●これにより、今後どの分野、どの種別を中心に投資やリソース投入をしていけばバランスのとれた情報システム運営ができるようになるか、その戦略立案も可能となります。